科学的根拠に基づく子育てー『学力の経済学』

LINEで送る
Pocket

最近読んで、面白かった本をご紹介。

著者の中室牧子さんは、私の大学の先輩です。学部は違うのですが、牧子さんの所属していた竹中平蔵ゼミと私の所属していた島田晴雄ゼミにはインゼミなどでかなり深い交流があったのです。

それから時は流れ、私も1児の母となりました。迷い、というほどではないですが、息子がこれからの時代を強くたくましく生き抜いていくために、親として何ができるだろう?と常日頃考えています。この本にはそのヒントがたくさんありました。

本の内容としては、子どもの教育に関するさまざまなイシューについて、数々の実証研究をベースに教育経済学的な見解を示しつつ、日本においても「科学的根拠(Evidence Based)」に基づく教育政策の必要性を述べています。

私の大学院での専攻だった国際開発(International Development)の世界でも、政策介入やその評価はEvidence Basedが主流であり、大学院ではその手法をみっちり仕込まれました。(今となっては全然使ってませんがね…汗)

最近の実証研究が読みやすくまとめられているので、私の知的好奇心もばっちり満たしてくれました!実験手法のわかりやすい説明が珠玉ですので、実証研究の手法に明るくない方にも読みやすいと思います。

自分自身の現場での経験からも、数字やデータが全てだとは思いませんが、数字は、たくさんの示唆を与えてくれると思います。

印象深かったトピックとしては、「子どもはほめて育てるべきか」「非認知能力の重要性」「幼児教育の費用対効果」などがありましたが、何よりも見逃せないなと思ったのが、「教育における家庭環境の重要さ」です。改めて、目の前にいる息子としっかり向き合っていこう、と思いました。

ところで、この本では、「子ども(の勉強)をご褒美で釣ってはいけないのか?」という子育て中の方にとっては興味深すぎる!トピックにも1章が割かれています。

ハーバードの同級生に子どもの頃の勉強について聞いたことがあるのですが、何人ものクラスメイトが、実際に「ご褒美」で釣られていました。特に中学、高校の時などは、まさに「お金」で釣られていたとのこと。私自身は、親から勉強のことでご褒美をもらったことはありませんでしたが、このあたりはうまく使っていきたいなと思います(笑)

子どもに限らず、自分へのご褒美作戦も有効そうですね!(ご褒美ありすぎだろ!という夫から突込みがありそうですが…苦笑)

本の内容とは全く関係ないのですが、あとがきで、ご主人への尊敬の念について述べられていました。お二人とも知っているだけに、個人的にぐっと来てしまいました。

教育に関心のある方、子育てに新しい視点を取り入れたい方、またEvidence Basedの政策形成や評価に関心のある方におすすめの一冊です!

Comments

comments

SNSでもご購読できます。

◇ Facebookでもフォロー頂けます ◇

コメントを残す

*