こんにちは、ユキコ@アジアで働くママランサー(@SanoYukiko)です。
今日の記事は、こちらの記事の続きになります。
この記事は、
- 過去15年間、まともに家事をやったことがない
- 家事は好きでもないし得意でもない。むしろ嫌い!
そんな私が、
- 家事が嫌い/苦手
- 家事を少しでも楽に効率的にやりたい
- そのためなら、多少の投資も厭わない
- お金を時間で買いたい
- 効率化とか仕組み化とか大好き♡
と思っている方に届け!と思って書いているものです。
実践編の前に、戦略編の記事もありますので、よければこちらもご覧ください!
最初にまとめておきます!
家事嫌い私が、家事を実践、効率化するために具体的に実行したのは以下の2つです。
- 時短家電の導入
- タスクシュートでタスク&時間管理⇒仕組み化
この2つについて、徹底的にPDCAをまわしながら実践したところ、1か月くらいで、生活が落ち着きました。家事は、毎日のことで、経験の蓄積がそれなりに早く、成果が出やすい印象です。
前回の記事では、家事のスキル・経験ゼロ→イチの取り組みとして「時短家電の導入」についてご紹介しました。
時短家電を導入しても、マニュアルの家事、仕事、子どもの学校関係…限られた時間でこなさなくてはいけないタスクが山ほどあります。
この記事では、導入した時短家電をどのように日々の家事フローに組み入れ、かつ山積みのタスクと時間の管理を行ったのかについて、私の経験をシェアしたいと思います。
具体的には、以下の3つを取り入れて、タスクと時間を区切った時間割を作成、ただひたすらその通りにこなしていきました。
- タスクシュート(タスク&時間管理)
- タスクシュートアプリの活用
- Apple Watchの導入
ぶっちゃけ、一日のタスクがスムースにこなせるようになったからといって、余剰時間が生まれるわけではありません。
ただ、無駄な思考が減る=エネルギーの消費量が減るので疲れにくくなりますし、自己効力感はあがるので、時間密度やパフォーマンスがあがると思います。
タスクシュートでタスク&時間管理
タスクシュートとは?
タスクシュートの「シュート」は、 「Shoot」ではなく「Chute」、上から下に落とすという意味。
その日にやるべきことを時系列で並べ、上から順に片づけていくというものです。
全てのタスクにおいて、見積もり時間と実際の作業時間を記録できるので、実績に基づいてタスク&時間管理を見直すことができるのができます。
実際に実践してみて、タスクシュート、というか「タスク&時間管理」のコツは、
- タスクは「これでもか!」というくらい細分化する
- タスク、見積もり時間、実際の所要時間にズレが生じたら、その場で微調整(部分均衡)
- 一日の終わりに、その日の実績を振り返り、全体のバランスを確認(全体均衡)、翌日のスケジュールに反映
これを毎日繰り返す=PDCAを”こまめに”&”大量に” 回すことで、自分なりの業務フローの最適化を図ることができるようになるわけです。
この「自分なりの」というところがすごく大事だと思います。
タスク&時間管理のコツ
以下、タスクシュートを上手に活用するために、私が工夫したことをご紹介します。
一日をセクション(時間帯)で区切る
これは、後ほどご紹介する「たすくま」というアプリに入っていた機能なのですが、一日を時間の固まり(時間帯)で区切って管理するいう考え方です。
例えば、私が設定していたセクションは、以下のような感じで、タスクはセクション毎に割り振っていくイメージです。
①05:30-08:00 | 朝の家事タイム(前半)※子どもの送り |
---|---|
②08:00-09:00 | 朝の家事タイム(後半) |
③09:30-12:00 | 仕事(午前中) |
④12:00-13:00 | ランチ+昼の家事タイム |
⑤13:00-17:00 | 仕事(午後)※途中、子どものお迎え |
⑥17:00-21:00 | 夜の家事タイム+生活時間 ※子ども21時就寝 |
⑦21:00-22:30 | 夜の家事タイム(後半)+一日の振り返り&翌日の計画・準備 |
⑧22:30-05:30 | 睡眠 |
ちなみに、上記は試行錯誤した結果の最終形です。最初はもっと細かくセクションを区切っていたのですが、実際に運用してみると、遊びの部分がなさすぎて上手く回らず…
予備的な時間も含め、ゆるめにセクションを区切ったほうが私には合っていましたね。
タスクの細分化
例えば週に何度か発生するゴミ捨て。
ざっくり以下のようなフローだと思いますが、
- 回収
- 仕分け
- まとめる(=捨てられる状態にする)
- 収集所にもっていく
実際、このフローを回してみると、
- 家の中のゴミ箱の数が多いと意外と回収が面倒→ゴミ箱の数を減らしてみる?
- ゴミの仕分けは面倒→最初からゴミ箱を分けておけば仕分け不要だけど、ゴミ箱の種類が増える(スペースを取る)
- 資源ゴミの解体は意外と手間と時間がかかる→都度処理する?まとめて処理する?
といった隠れタスクやちょいちょい不便なことが浮上してきます。
こういうのを一つ一つ「何を、いつ(どのセクションに)、何分かけてやる?」とタスクに落とし込み、タスクシュートの直列に入れていきます。
時短家電にスケジュールををあわせる
機械化は、人がマニュアルでやっている作業を機械で置き換えることで効率化を目指すものなので、ITシステムなども、具体的な作業(業務)手順から要件定義をして構築していくんだと思います。
家事経験がほぼゼロな私は、業務手順なんてものは持ち合わせていないので、発想を転換して、
家電最優先=機械にあわせて家事の手順を構築する
というアプローチを取りました。
家電様の方が私なんかよりスキルも経験値も高いですからね!笑
例えば、わが家は夜に必ずお味噌汁をいただきますが、ホットクックでお味噌汁をつくると、30分かかります。
1台しかないホットクックを使いまわして2品つくるとなると、献立によっては、調理開始から1時間近くかかってしまうため、味噌汁かもう一品のどちらかを昼休みのうちにつくっておいたり、どちらかを予約調理にしたりします。
(ホットクック、二台持ちしたくなる気持ちわかりすぎる!そして、新モデルが出たのを機に二台目購入しました!)
そうすると、「お味噌汁をつくる/副菜を一品つくる」は、昼休みのタスクになります。
また、ヘルシオのウォーターオーブンで「まかせて調理」をすると、だいたい20~30分程度の時間を要します。
ゆえに、仕事終わりに一番はじめに取りかかるべきは、「オーブンによる調理開始」です。
オーブンが勝手に調理してくれている間に、もう一品つくったり、洗濯物を取り込んで畳んだり、子どもの連絡帳や宿題チェックをしたりするわけですが、大事なのは、「まかせて調理の30分で浮いた時間にハマるタスクを順番まで決めておく」ということです。
何しよう?とか思っているうちに、5分くらいすぐ過ぎちゃいますから!
料理というタスクの特殊性
ところで、「オーブンによる調理開始」の前には、「食材の下ごしらえ(肉や魚を切って下味をつけておく)「調理するだけでOKの食品を用意」するなどのタスクが発生します。
厳密には、こういったタスクもあらかじめ書き出し、一日のフローに入れておく必要があります。
実践してみると、料理関連のタスクは、メニューによって調理の段取りが変わるため定型化が難しく、アプリに入力するほうが管理が大変になるということがわかりました。
かなり初期の段階でアプリ入力はあきらめ、前日夜の手帳タイムのときに翌日の朝昼晩のメニューを考えて、翌日の細かい段取りを考え手帳に書く形に変えました。
不便と違和感はその場で調整、解決
タスクシュートは、上から下にタスクをひたすら処理していくわけですが、初期の頃は特に、見積もり時間をオーバーすることが多いです。ぶっちゃけ、かなりめげます。
そのような場合は、まず、その場で見積もり時間を修正。
また、オーバーした時間でこなせなくなったタスクのリカバリー方法を考えます。
理想は、一日のうちにバッファーというかある程度まとまった予備時間を設けておいて、そこで吸収するということですが、当時の私は、予備時間なんぞはなかったので、潔く?いくつかのタスクをあきらめざるを得ませんでした。
↑これは、あくまでも「その場」での対応を考えるもので、応急処置になります。
日次、週次の振り返りタイム
見積り時間オーバーが続く、こなせないタスクが頻発するということは、今のシステムが機能していないということです。(私は、タスクシュートのこのわかりやすさが好きなのです)
したがって、抜本的にタスクと時間割を見直す必要があります。
「時間を増やす」という選択肢はないため、対処方法はこの二択です!
- タスクを減らす
- タスクのクオリティを妥協する(ことで所要時間を減らす)
言うまでもないですが、一気に所要時間ゼロにできるため、①の方が改善効果は高いです。
もう一つの、クオリティの妥協ですが、例えば、麦茶。
わが家は、麦茶は煮出す派です。理由は単純でその方が美味しいから。(&途上国の場合、水質の問題もあって煮出した方がより安全だからというのもあります)
でも、麦茶を煮出すのは、手間も時間もかかるので、水出しでいいんじゃないか?と考えてみるわけです。
わが家の場合、実際、水出しにしてみたものの、やはり味が劣るということで煮出しに戻ったのですが、同じ「麦茶をつくる」タスクでも、自分の中の納得感(あきらめ感?観念?)がかなり違います。
これは、冒頭で述べた「自分なりの最適化」の一例でもあります。
振り返るということは選択することです。たかが麦茶、と思うかもしれませんが、自分の心の声に耳を傾けて、取捨選択することが大事です。
スポット(その場)、日次、週次で振り返り改善を重ねていくことで、タスクシュートの直列はどんどん洗練され、自分なりのフローができあがっていきます。
タスクと手順をなるべく固定化
タスクのやり漏れを防ぐために、毎日リピートするタスクは、同じ時間/時間帯に同じ順序で行うべく時間割化して、頭をつかわず無意識に動けるような工夫もしました。(次の項でご紹介する「たすくま」には、このリピートタスクを作成・管理する機能もついています)
以上、タスクシュートでのタスク&時間管理のコツをご紹介しました。
私が実践したものは、厳密なタスクシュートとは異なるかもしれませんが、「必要なタスクを限られた時間内に達成する」のPDCAのためには非常に有用でした。
タスクシュート用アプリ
このタスクシュートを実践するために、私は「たすくま」というアプリを活用しました。
iPhone/Apple Watch用のアプリで有料になります。
https://apps.apple.com/jp/app/taskuma-taskchute-for-iphone/id896335635
当時は時間に追われていて詳しくリサーチする時間がもったいなかったので、ささっとググって出てきたアプリのなかで、
- iPhoneとApple Watchで使用可能
- 直感的に使いやすそう
- 活用法についての情報がネット上にたくさん出ている
という理由で、あまり悩まずこちらを選びましたが、アプリは、自分が使いやすければ何でもいいと思います。
使いこなせていたとはいえないですが、前の項でご紹介した「セクション区切り’「リピートタスク」などの機能には助けられましたし、操作も直感的で使いやすいと思います。
Apple Watchは有能なアシスタント
この当時の悩みの一つは、仕事も家事も育児もやることが多すぎて、必要な会議や子どものお迎えを忘れてしまうことでした…。
また、何かを思い出したりアイデアが閃いたときに、手元にスマホやメモがなかったり、食器洗い中で手が泡だらけだったりして、何とか忘れないうちにメモできる方法はないものか?と思っていたのもあり、
有能なアシスタント:常に身に付けるリマインダー+メモ機能 ⇒ Apple Watch
とあいなったわけです。
カレンダーとメモのアプリをインストールして、予定通知とメモの音声入力をできるようセットアップしました。
「たすくま」をApple Watchにもインストール、タスク&時間管理もできる形にしていましたが、結果的に、タスクと所要時間の管理、リマインダーにしか使いませんでした。
Apple Watchはフェイスが小さいので、細かい入力には向かないです。(個人的な感想)
まとめ
タスクシュートの直列がスムースに落ちるようになり、タスクと時間がある程度マネージできるようになったとしても、実際のところ、そこまで余剰時間が生まれるわけではないと思います。
まとまった余剰時間をうみだすには、「今やっている何かをやめる」しかありません。
ただ、思考エネルギーの消費は格段に減ると思うので、同じだけのタスクをこなしても疲れにくくなりますし、この「タスクと時間がマネージできている」という感覚は、
自己効力感のアップ
に他ならず、そのことが同じ時間でもその密度や自身のパフォーマンスに与える影響は大きいです。
是非、自分なりの最適フローをつくりだしてください!
(参考)書籍のご紹介
余剰時間をうみだしたい方には、こちらの書籍が参考になると思います。
一日の時間の使い方を振り返り(=記録)、「引き算」(=不要なことをやめる)して、「足し算」(=やりたいことをやる)するための具体的な方法が書かれています。
やっぱり「記録して振り返る」ということは大事だなと思います。
私も最近、大胆な「引き算」をしました。そのこともいつかご紹介したいです!