意外と各方面からご要望が多いので、ミャンマーに関することもボチボチ、私見たっぷりに(笑)書いていこうと思います。
今日、周辺で話題になっていたのがこちらのニュース。
元記事(英語)はコチラ↓
Thousands of Myanmar-registered companies risk being struck off
投資企業管理局(DICA:Directorate of Investment and Company Administration)は、会社法に基づいて登録される企業の管理を所掌しているのですが、既に事業を行っていなかったり、脱税目的のダミー企業などを取り締まるべく、9月に登録企業に事業継続の確認依頼をしていたのは知っていました。
結果、2万社の企業から回答がなく、それらの企業は、企業登録抹消の危機にあるというのが記事の内容。登録抹消されると、当然ながら、ミャンマーでの事業活動ができなくなります。
DICAのサイトにリストが公表されているということで、夕方にアクセスしてみたところ、つながらず。深夜にトライしてみたところ、今度はアクセスできました。(深夜3時だからねw)
以下のページにPDFのリストが掲載されています。
The lists of companies without contact
ファイルを開いてみると、なんと、
1,155ページ!
一気に見る気が失せました…。PDFで検索かけられるのがまだ救いだと思うべき?でも、頑張って眺めてみる!
ミャンマー語が読めないので推測ですが、1043ページまではローカル企業(英語とミャンマー語が併記)、1044ページ以降が外資系(英語表記のみ、許認可、登録年月順)かな。一番古い登録年月が1989年6月、最新の登録年月は2015年3月。日系企業も多数含まれています。
本質的なポイントでないことは、百どころか億も承知で書きますけど…
89年といえば、88年の民主化運動の翌年。現在のミャンマー連邦に国名が改名されたのが89年6月。
89年当時はもちろん、おそらく最近まで、電子データもなかったのではないかと思うので(上記の記事によれば、これから電子システムを導入予定とのこと)、これだけの企業を抽出するのもマニュアル作業。で、さらに推測ですけど、このリストも体裁からして、データベースから抽出したものというより、おそらくマニュアル作業で作成したんじゃないかと。
これだけの作業をできてしまうDICAもミャンマー人も、それはそれですごいよな、と感心してしまったわけです。
ミャンマー政府の省庁に行くと、天井まで積み上がった書類の山をよく見かけるのですが、高温多湿な気候でカビだらけに違いないあの書類の山たちが、このような形で活用されているのを初めて見ました。
途上国勤務も4カ国目ですが、ここまで紙ベースで情報を保持できている国は、なかなかないのではないかと思います。
…って、私の基準値、低すぎですかね?笑
ただ、情報のクオリティについては別問題で、上記のリストには誤りが多く含まれている模様。誤りがあると指摘があった場合は調査を行うとしています。
DICAは、仕事上の大切なパートナーなのですが、しばらくの間はこの企業登録問題に追われることになりそうですね…。DICAの局長は素晴らしい方ですし、個人的にファンなので(笑)、この事態も局長の手腕で乗り切って頂けるものと信じています。