キャリア

英会話スクールに行っても英語が上達しない理由(2)

昨日のエントリーの続きです。

(基礎力のある方向けの内容となっています)

海外ドラマDVDを使った学習のポイント

DVDを使った英語学習のポイントは、「日本語字幕、英語字幕の両方がついているもの」を「ひたすら繰り返して見る」ということです。題材の選び方は、基本的には、自分が楽しめるものでよいと思いますが、ドラマによってはボキャブラリーや表現が偏ってしまうこともあるので、目的に応じたものを選ぶようにしましょう。

「聴く」練習を始めたばかりの頃は、ほとんど聴き取れないと思います。でも、それほど気にしなくて大丈夫!むしろ重要なのは、どこが聴き取れなかったかを確認することです。そのためにも、CNNやBBCを聞き流すのではなく、ちゃんとスクリプトのあるもの(ドラマDVDなら英語字幕)を聴くようにしましょう。

聴き取れなかった単語をチェックして、もう一回、聴き直してみると、聴けるようになっているのが実感できるはずです。あとは、このプチ成功体験を、どんどん積み重ねていけばいいだけ!

ここで注意したいのは、単語チェックに気合を入れすぎないことです。最初は聴き取れない単語が多すぎて、確認すること自体にうんざりしてしまいます。単語のチェックよりも、「続ける」ことを優先させるべきです。

「繰り返す」に隠された学習のヒント

実は、この「繰り返し見る」というところに、上で述べた「わかる→聞ける」のプロセス以外の、大きな学習のヒントが隠されています。

例えばドラマの場合、1つのシーズンを「日本語字幕→英語字幕→字幕なし」と最低3回は繰り返して見てください。ストーリー展開やセリフをだいたい覚えてしまうまで繰り返すのが目安です。この段階まで来ると、次の展開やセリフを予測しながら、ドラマを聴く(見る)ことができるようになっているはずです。(そして、なぜか毎回、同じ箇所で、同じ単語が聞き取れないという自分のクセのようなものにも気づいてきます。笑)

「聴く」ということは、単に耳から情報を得るだけでなく、視覚はもちろん、自分の頭の中にある知識や情報(=ストーリー展開やセリフ)とも有機的につながっています。つまり、聴こうとする内容に関する知識の有無が「聴く力」「理解する力」にも大きく関係するということです。聴こうとする内容の英語ボキャブラリーがあれば、聴くことはもっともっと容易になるはずです。

というわけで、つまらない(かもしれない)「Reading(読む)」も並行してボキャブラリーを増やすと、さらに学習効果があるということをわかって頂けるでしょうか。

そして「爆発期」!

しばらくの間、この「読む」「聞く」のインプットにフォーカスしていると、そのうち、「あれ、何か英語がゆっくり聞こえる?」と感じる時期が来ます。あなたにも絶対来ます!これが「Listening(聴く)」の「爆発期」です。

ここまで来たら、アウトプット(=話す)してみてください。これまでよりも、ずっとスラスラ話せる自分に気が付くと思います。あとは、ひたすらアウトプットして、数稽古をこなすのみ!成果が体感できれば、インプットもアウトプットどんどん楽しくなり、ますます英語も上達するはずです。