昨日の記事で、私はキャリアをあきらめない、と書きました。
私は契約ベースで仕事をしているのですが、今の仕事の契約は、来年4月末まで。
夫はまもなく東京に帰任する予定なので、夫の帰国後は母子家庭生活なのですが…それを知った方からよく聞かれるのが、
え、契約を途中で打ち切って一緒に帰らないの?
というもの。
実は、この質問、私にとってはまさに「目から鱗」でした。
というのは、契約で仕事をする以上、契約期間も含めてコミットしているわけなので、それを全うするのが当然だと思っていたし、まして家庭(=個人)の事情でそれを打ち切るなんて、思いつきもしませんでした。同じ職場の同僚(複数)にまで言われたのには、本当にびっくり。え、そんなのありなの?!?とむしろこっちから聞き返しちゃいました。
いずれにしても、今後も今の組織からお仕事を頂きたいと思っているので、事情は何であれ、期間満了前にこちらから契約を終了するという選択肢は私にはありません。評価や信頼関係にも影響しますからね。意外と常識人なワタクシなのです。(←いちおうアピール)
ミャンマーなんかで一人で大変じゃない?
という質問も同じくらいの頻度でよく頂くのですが、ベビーシッターさんもお手伝いさんもいて家事育児の環境には恵まれているので、夫が戦線離脱しても、実務的にはそこまで痛手ではありません。(ごめんよ、夫。でも事実。笑)
で、来年5月以降なのですが、息子を連れてまたどこかの国に働きに行くことを希望しています。
これを言うと、もっともっと驚かれます。そりゃそうですよね。私だって、ほんのつい最近まで、自分のキャリアと家族が一緒にいられる形の両立を模索して、迷い悩んでいたわけですから。
子どもを連れてどこか別の国で働く、という選択について、夫に対してはこれまでも伏線を張っていたのですが(笑)、働いていなかった時代の私の荒れっぷりで一番被害を受けていたのは夫自身だったこと、あのような状況で子育てをしていくということは決して息子によい影響を与えないだろうと思っていることもあり、この展開も(夫にとっては)ベストではないもののやむを得ないな、と思っているんだろうと思います。彼自身、ワークとライフをどうバランスさせていくのか、自分のキャリアを見直すきっかけになっているのではないかと(勝手に)感じています。
一人の職業人として、私も夫のキャリアを尊重したいので、「私についてきてほしい」というつもりはありませんが(いや、ついてきてくれたら、それはそれでありがたいですけど)、まだまだ「妻が夫についていく」というのが主流ななか、私のキャリアも尊重し、こういう選択を認めてくれることはとてもありがたいと思っています。
周囲では「自由奔放な妻とそれを受容れる器の大きい夫」という構図が浸透しており、最近ではこれに「積極的に育児参加するイクメン」という評判も加わっていたところ、ますます夫の評価があがりそうです。相対的に(絶対的に?笑)、妻の評価はさがる一方だよ…。
そういうわけで、来年5月以降も別居の可能性が高そうなわが家、この新しいチャレンジを前向きに受け止めて、わが家なりの家族のかたち、あり方を模索していきたいと思っています。