キャリア

オトナの”使える”英語勉強法は構文から!

先日の英語学習に関する記事を友人にシェアしたら、思いのほか感謝されたので、調子に乗って、また書いてみます。笑

これまでの英語学習を振り返ってみると、高校時代の学校での英語学習が、実はすごく系統だっていたなということに気がつきました。一義的には受験対策だったと思うのですが、その後の英語力のファウンデーション(基礎)にもなっています。ちなみに、通っていたのは地方の県立高校です。

授業のスタイル

当時は、英語はGrammarとReaderの授業に分かれており、教科書は三省堂のCROWNでした。教科書にそって先生が授業を進める、先生が板書して生徒はノートを取り、時々先生が生徒を当てる、という、どこにでもある普通の授業だったと思います。

クラス外の学習

学校の教科書以外に、いわゆる副教材というものを購入させられました。この副教材は、授業では一切扱いません。宿題というわけでもありませんでしたが、定期試験の試験範囲として含まれるという“強制力”付き!(笑)でした。

英語の構文150

入学してすぐに買わされた(!)のがこの本。デザインも中身も、古めかしいものでした。

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現在は、アップグレードして、かつ、スタイリッシュになっており、音声もついているようです。著者の方が変わっていますね。

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定期試験では、30個くらいの構文が試験範囲でした。試験範囲が明確で確実に点が取れるので、もうひたすら丸暗記!です。

当時は、こんなの覚えて何になるの?とか思っていましたが、15歳のときに覚えた構文を今もかなり使っていることを考えると、本当に基礎だったんだな、と感じずにはいられません。

基礎英文問題精購

次に買わされた(!)副教材がこちらでした。

こちらが当時のバージョン。

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こちらが改訂版のようです。

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長文読解というほど長くなく、どちらかというと長文への橋渡しとなるような中文(?)の長さの文章を読む練習となる教材といった感じでしょうか。当時のバージョンは、見開き1ページで1テーマ、対訳と主要な単語、構文が載っているという構成でした。和訳が意訳過ぎて、この英語をどう訳したらこの日本語になるの?というものも多かったです。

1年生の時に習った英語の構文を生きた文章のなかで使うとこうなるのか、ということを学ばせたかったのかな、と今となっては思います。(←完全に後付け。笑)

『構文150』と比べると、丸暗記するにはボリュームが大きいので、一通りの勉強はしましたが、英文の出だしのみと日本語訳をセットで覚えて試験に臨んでいました。付け焼き刃的な勉強ですね…苦笑。

英文標準問題精講

『基礎英文問題精講』の次はこちらの教材。

当時のバージョンがこちら。なつかし〜。確かに「英標」って呼んでましたね。

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改訂版(といっても99年出版)がこちらのようです。

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『基礎英文問題精購』の上級バージョン的な位置づけでしょうか。文法や構文の習得というより、英文解釈の方法論のようなものをそこそこの長さの英文を用いて学ぶもので、受験対策色が一層濃くなったように記憶しています。(ついでに、和訳のわからなさもバージョンアップ!名訳というより迷訳という感じでした。笑)

『英語の構文150』と『基礎英文問題精購』の積み重ねがあったので、このテキストもかなり読めるようになっていました。

…と言いたいところですが、実際は、そうでもなかったです。むしろ、このテキストによって、英文解釈は苦手だという意識が植えつけられた気すらします。そんな状況だったので、試験対策は、和訳の丸暗記にリバウンドしていました。

ただ、『基礎英文問題精購』時代も、この『英文標準問題精講』時代も、和訳を丸暗記して試験でそこそこ点が取れる程度には英文も読んでいたので、そこはそれなりに意味があったのかと。(思いたい。苦笑)学校指定の教材だったので他に選択肢がなかったですが、自分に合った参考書やテキストであれば、もっと楽しく勉強できたのかもしれません。

英語基礎力のキーは構文にあり?

高校3年間の副教材による英語学習をまとめると、

  • 構文を覚えよう→『英語の構文150』
  • 構文を使ってみよう→『基礎英文問題精購』
  • 実際に読んでみよう→『英文標準問題精講』

みっちり覚えさせられた(そう、強制!)基礎構文が、その後の読解(リーディング)につながっているのを見て取ることができます。

当時は全く気付いていませんでしたが、こうしてみると、意図のあるよく練られた学習プロセスだったな、と改めて感心している次第です。最初から目的を教えてくれていれば、もっと勉強に身が入ったかも?

先日の記事では、「スピーキング強化のためのリスニング、リスニング強化のためのリーディング」という流れについて書きましたが、ここに「リーディング強化のための基礎力としての構文」というのが加えることができますね。なるほど〜、私の英語力もこうやって培われてきたのか〜、と勝手に腹落ちしています。笑

構文というのは、読んで字のごとく「文の構造」ですが、文の構造を理解する基礎となるのが文法だと思います。ただ、試験を受けるといった目的があるならともかく、文法だけを勉強するというのも味気ないですよね。オトナの英語勉強法としては、構文から入って、適宜、文法を参照するというのもアリかもしれません。

構文は、それだけでも使えるものなので、例えばメールを書くときに使ってみる等、実践を通じて自分のものにしていくこともできると思います。そう、ライティングの強化にもつながるのです!

まとめ

  • リーディング強化のための構文
  • リーディングの強化はリスニング→スピーキングの強化にもつながる
  • 構文は、それ単体でも”すぐに使える”もの。ライティングにもすぐ使えちゃいます!
  • つまり、構文は英語の基礎(ファウンデーション)になるもの
  • オトナの使える英語のためには、まずは構文の勉強から始めてみてみるのはどうでしょう?

おまけ

ちなみに、私が高校時代使っていた文法の参考書はこちらです。購入の強制はありませんでしたが、参考書として推奨されており、辞書的に使っていました。今でも実家にあります!

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大学受験は、この『英頻』をやり倒すこと(実際、数ヶ月のあいだに9回やりました)で乗り切りました。

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2003年の版なので、もちろん今の大学受験には合っていないでしょうけれど、経験上、「1冊の問題集を徹底的に使い倒す」方が勉強法としての効果は高い気がします。繰り返すの大好きです。